日々是白馬村」カテゴリーアーカイブ

移住前 part 2

実はですね、白馬村は人気がありすぎて住宅事情が大変なことになっているんです。賃貸物件も他の町に比べてベラボーにお高いし狭いし。
ですが白馬村には半世紀近くも憧れ続けているのでとりあえず割高のアパートを借りました。自分への還暦祝いです。ついに10月で還暦を迎えまして、文句なしにジジイですね。白馬のお爺様です。

それで何年か暮らしてみて、その間に晩年をどうするのか考えてみます。そのまま白馬村で終の棲家を探すか、あるいは大町市や池田町か松川村あたりで中古物件に移るか。
今回は白馬村以外でもいろいろ賃貸物件を見て回ったんですが、ある程度は手直しが必要な物件の場合、土地付きの古い家屋で180万円とか280万円でもあったんです。ただしトイレやお風呂はそのまま使うにはちょっと問題ありでしょうけども。
なので100坪ぐらいの土地にそこそこ新しい家屋で800~1200万円ぐらいの物件のほうが、結局は暮らしやすいかもしれませんね。

池田町の物件には驚きました。2棟続きの立派なお屋敷で(少なくとも)10LDK以上はあるであろうバカ広さに加え、大きな屋根付きの駐車場、庭、窓からの絶景が付いて家賃が8万3千円でした。
少し高台にあるため景色を遮るものはなく、高瀬川越しに広がる北アルプスは本当に素晴らしく、白馬村の1DKの家賃よりもあきらかに安い!
というか、東京か、白馬村は。
けどその物件、ペット不可だったので諦めました。

とはいうものの、もしその物件を借りたとしても、窓から北方向に見える白馬三山【白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)・杓子岳(しゃくしだけ)・白馬岳(しろうまだけ)】を目にするたびに、結局は白馬村への想いが深まるだけだと思います。

初めて白馬村を訪れたのは5歳のころ。
小学6年生からはスキーの合宿で毎年白馬村や大町市を訪れ、高校を卒業するまで続きました。
愛知県の場合、国体予選やインター杯予選が白馬村のスキー場でおこなわれていたため、高校生のころは1月なんて学校へ行かずにずーっと白馬村で過ごしてましたし。
大学へはアルペンスキーのスポーツ推薦で入学したんですが、音楽をやりたくて1年で中退。
ですが社会人になっても避暑は白馬村、スキーも白馬村。
健太が小学生になると、やはり夏休みは白馬村で川をくだるラフティングとか白馬47スキー場でマウンテンバイクのダウンヒル、熱気球に乗ったり川で魚を捕まえたり森でクワガタを探したり。冬休みはもちろん白馬村のスキー場巡り。八方尾根、岩岳、五竜遠見、白馬47、さのさか。
こんなに大好きな白馬村なんだから、いつかは暮らしてみたかったんです。

今や白馬村はオーストラリア人と中国人が村民の1割を占めていて、そうなるとナゼ日本人のボクが白馬村で暮らせないのか悔しさがつのるばかりなので、家賃が高かろうが部屋が狭かろうが、とにかく老犬ハチを道づれにしばらくは白馬村で暮らしてみます。

移住前 part 1

移住先を白馬村に決める前に、他のエリアへもあちこち足を運びました。
白馬村からさらに山奥へ入った小谷(おたり)村や、白馬村と戸隠の中間あたりにある大自然豊かな小川村なども役場へ話を聞きに行ってみたんです。
けど、品揃えが充実しているスーパーや酒屋がないためボクには田舎すぎて無理でした。ボクの場合、農業をしながら田舎暮らしがしたいわけではないので。
むしろ子供のころからいつも田んぼの田植えや稲刈り、畑では土を耕し、里芋・ジャガイモ・薩摩芋やゴボウ・大根・ニンジンを掘り出したり、枝豆や落花生をむしり取ったりと農作業を手伝わされていて、幼いころは楽しかったんですが中学生になったころからはそれがイヤでイヤで仕方なくなり、今後も米や野菜は農作業が好きな人が育てたものを買います。米や野菜だって楽しく作業する人に育ててもらった方が嬉しいに決まってますし。
とはいっても子供のころ、イチゴ・スイカ・プリンスメロン・ぶどう・柿・イチジク・ザクロなどは食べ頃になるのが楽しみでしたし、トウモロコシや青臭いトマトも収穫が嬉しかったです。薄紫色のアケビを採りに山へ入るのもワクワクでした。
って、マジで農家の息子でしょ。西暦2000年ごろ区画整理が本格的に始まるまでは、大小さまざまな田んぼをトータルで3000坪近く田植えや稲刈りをしていましたので、イセキの農機具なんてお手のものです。

ちなみに小谷村は、諏訪大社のオンバシラ祭り前年に薙鎌(なぎがま)神事をしておりまして、こんな感じで薙鎌を御神木に打ち付けます(写真:1)。一見するとちょっと怖いですけども、歴代の薙鎌はには深い意味が込められています。

その小谷村の栂池(つがいけ)自然園へは紅葉の時期に行くとこんな景色が目の前に広がっているんです(写真:2)。めっちゃ美しいでしょ。

また、小川村からの景色も素晴らしく、農業をしながら田舎暮らしをしたい人には最高の環境かもしれません(写真:3)。

白馬村に戻りまして、村にある3軒のスーパーすべてを見て回りましたがどこも驚くほどの品揃えで、しかも夜11時まで営業してました。都会か!

移住先については他にも安曇野市や大町市の市役所へ寄ったり、安曇野市と大町市にはさまれた池田町や松川村も景色は素晴らしいのですが(写真:4)、やっぱり移住先は半世紀近く憧れ続けている白馬村にしました。

けどですね、もしご家族で移住を考えていらっしゃるのなら、池田町と松川村がイチオシです。
やがてはボクも……………