DGSE(フランス対外治安総局)

DGSE(対外治安総局)とはフランスの諜報機関(要するにスパイ組織)でして、アメリカのCIAやDIA、イギリスのMI6、イスラエルのモサド、ロシアのSVR(かつてのKGB)、エジプトのGIA、日本の内閣調査室みたいなものです。
さて、ルノーの筆頭株主はルノー株の20%を保有するフランス国家なので、もしルノーの会長が海外で逮捕される情報を東京で活動するDGSEの諜報員がつかんでいれば、本国に必ず連絡します。
フランス政府としては国家にとっての不名誉なことを避けるため、ゴーン氏を日本に行かせなかったとも考えられるんですが、それをしなかったのはDGSEもその情報を知らなかったのか、それとも知ってはいたけど日本政府との関係に配慮してゴーン氏には知らせなかったのか?

少なくともCIAはその情報をつかんでいたでしょうが、報告を受けたアメリカ政府はフランス政府に伝えなかったのか、伝えたんだけどフランス政府はゴーン氏を助けなかったのか?
助けなかったのならその理由は何か?
しかし、今回の件に関してはアメリカ側からフランス政府へ情報を伝えなかったと思っています。

ルノーはかつて戦車を生産してまして、現在もロボット兵器の開発に携わっています。
ルノーが今後も密接に日産や三菱との提携を継続すれば、ひょっとしたら水面下でロボット兵器の開発を共同でおこなうかもしれず、それについて極々一部の人たちが内密に接触していたのだとしたらなおのこと、アメリカ政府としては絶対に阻止しますよね。
だってアメリカの兵器を日本に売れなくなってしまう可能性があるんですから。それに昔から三菱は兵器の生産がお得意ですし。
なので、今回の件に関してはCIAがゴーン氏逮捕の情報をつかんでいても、アメリカ政府はフランス政府に伝えなかったのでしょう。
それに最近はイランに対する経済制裁で、アメリカとフランス(EU)はけっこう激しく対立してますしね。

もし三菱が内緒でルノーと兵器開発なんかをしようもんなら、国産旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の認可をアメリカの当局はおろさないかもしれませんね、何かと難癖つけて。しかし三菱としては絶対に困る話ですよね、それは。

今回の事件で判ったんですが、フランスのDGSEは主な諜報活動の舞台が中東やロシアやアフリカなので、東京での諜報活動はそれほど重要視してないのかもしれないということです。
それと、フランス政府もゴーン氏に手をやいていたのかもしれないですしね。
それにしてもオモロイ顔してますよね、あの人。