桝田先生、見つかりました

3年ほど前から探していた桝田昌三先生がやっと見つかり、電話でお話しすることができました。
桝田先生はボクの高校生時代に日本史の担当をしてくださり、やさしい口調での授業だったんですがボクは何ひとつまともに聞いておらず、今さらながら古代史についてを教えていただきたくて探し続けていたんです。

ボクが高校を卒業したのはもう10年以上も前のことで、正確には37年前になりますが、桝田先生はボクのことを絶対に覚えてくださっていると確信がありました。
何しろボクほど出来が悪い生徒はおらず、進級さえ危ういバカ生徒のために特別補習をしてくださったんです。というのも、成績は10段階評価で”1″でした、日本史は。
日本史だけでなく世界史も古文も漢文も10段階評価で”1″か”2″でしたけどね。
ならば理系の成績は良かったのかといえば、いえいえ生物・物理・化学がそれぞれ10段階評価の”1″・”2″・”3″で、マジでバカ生徒でしょ。

とにかくボクは高校でも、ナゼそれを学ぶ必要があるのかを納得しない教科はいっさい勉強しませんでした。
そのくせ数学は面白かったためか毎日ムツカシイ問題集に取り組んでいたので、1年生の学年末におこなわれた実力テストでは学年450人中でナント1位!
職員室の前に張り出された30位までの中でボクの名前は1番上でした。スゴいっしょ!
イイね。

数学がそんなに得意なら他もちゃんと勉強すればいいのに、って思ったでしょ。
ですから、学ぶ意義が判らないことはいっさい知らん顔してたんですって、その頃から。

話を戻して、桝田先生とは21年ほど前にバッタリお会いしたときに「君は勉強が大嫌いだって言ってたのを覚えてるよ」って。お恥ずかしい。
けどそのとき「君が書いた本(そのころはまだ自費出版本)が神社に置いてあったのを見ましたよ、頑張ってるみたいだね」とも。
あぁ、何て良い先生なんだろう。

で、今になって日本の古代史を夢中になって調べ続け、何としても桝田先生からもう一度日本史を教えていただきたい、その一心で探し続けたところ、何年かまえに教員を退職され、ナント今は明石市で鍼灸院を開業されていました。

いろいろお話しさせていただき、最後に先生から「勉強することの楽しさに気付いてもらってよかった」だなんて。もう本当に恥ずかしいの何のって。

先生はボクが古代史についての本を出版したり、各地の講演で古代史についても話してることに対して、
「高校生時代にもう少しでも勉強してくれてたらなぁ」って呆れてましたし、絶対に言われると思ってました。

先生は数ヶ月に一度、我が家の近くへもいらっしゃるようなので、ぜひお会いして高校生時代に不真面目だったことをお詫びしたいと思います。
今日も素敵な日でございました。