小さな事件が勃発しましたが、前置きが必要なのでまずはそれを。
白馬村へ来て2年半、ハチを連れてそこら中を散歩するので、顔見知りの人がたくさんできました。
出会えば挨拶する人(レベル 1)、
立ち止まって二言三言の会話を交わす人(レベル 2)、
出会ったら最後、井戸端会議が始まる人(レベル 3)。
※レベル 3はすべておばちゃん。
そんな顔見知りはおそらく100人を超えていますが、それもハチのお陰です。
それで一部の人はボクが名古屋からの移住者であることや、学生時代にアルペンスキーのレースや合宿で頻繁にスキー場へ来ていたことを知ってます。前置きは以上。
事件 1
オリンピックのスノーボード、女子スロープスタイルで深田茉莉さんが金メダルを獲得され、テレビなどで愛知県出身と紹介されてました。
苗字が深田、愛知県出身、ウインタースポーツの選手ということで、彼女はボクの娘かもしれないと思っていた村人が2人いました。なんでやねん。しかも同じ日に聞かれました、午前と午後に。
深田茉莉さんの出身は愛知県みよし市です。
みよし市では整体教室を何度も開催してるし、カミさんが最後にお世話になったホスピス病棟は三好(みよし)インターの近くだったので、みよし市はたしかに通い慣れてはいます。いますけど娘はいません。いませんよ。
事件 2
村会議員さんから電話があり、村の議会だよりに文章を書いて欲しいとのことでした。締め切りまで3日しかないけど内容はなんでもいいからお願いできないかと。
文字数が少なかったので「恋こがれて白馬村」と題したものを20分ほどで書いてすぐにメールで送りました。
すると返信があって顔写真も必要なのだと。
えっ、そんなのありません。仕方ないので昔の写真を送っておきました。
翌月になり議会だよりが各家庭に配られた数日後、散歩途中で“レベル 2”に属するおじちゃんとすれ違ったとき
「会報誌(議会だより)に出とったのはあんたか?」
「………あぁ、そうです、ボクです」
「やっぱりあんたか。髪型がまったく違うもんで別人かとも思ったけど、やっぱりあんただったか」
「はい、あんたです」
送った写真は10数年前のものなので毛量詐称ということになりました。学歴詐称の市長ならぬ毛量詐称の移住者だと。
節分を境に快晴が増えました。アルプスも全面的に姿を見せてくれる完全快晴が。
そしてバレンタイン以降は最高気温が15度前後になることもしばしばで、里から雪が消えました。近所のおじちゃんはノーマルタイヤに履き替えてましたし。まだ2月なのに。
2月にこれほど雪がないのはここ50年で一番だそうです。
昨年の2月、日中の最高気温が氷点下のままの真冬日は15日間ありましたが今年は2日間だけ。
朝の最低気温で比較すると昨シーズンの(2024年)12月4日~(2025年)3月11日まで98日間は氷点下が続いたのに、今シーズンは同じ期間で+気温が毎月何度かあり、2月も5日間は氷点下にならない暖かな朝がありました。
最高気温に至ってはこれも2月に限れば、昨年は月末の28日に+8.8度まで上がったのが最高なんですが、今年は15日が14.4度、22日は15.1度、24日は13.8度、26日に15.5度、27日が14.2度。暑い。これではスキー場の経営が成り立たない。
2月末、白馬村のクロスカントリーコースで全国高校選抜のレースがありました。長野オリンピックでも使われたコースです。
コース内はかろうじて雪が残ってましたが、溶けかけたカキ氷みたいな部分もあって選手は滑りにくかったと思います。
それでもトップクラスの選手は女子であってもスゴいスピードで登り坂を駆け上がっていくのに感動的しました(写真 1)。
飯山高校(長野県飯山市)についてはpart 66でもお話ししてますけど、やはり強かった。先頭を走る(滑る)オレンジ色のユニフォームが飯山高校の選手。左から2番目の赤いユニフォームは白馬高校。
ですが大会最終日となるこの日のレース(個人スプリント)では男女ともに秋田県の選手が優勝してました。おめでとうございます。
アルプスの山頂付近でさえも雪が少ないようで、この時期になると五竜岳に現れる武田菱の紋も今年はシャープさに欠けてます。ちょっと迫力がありませんね(写真 2)。
春はまだなのに冬が終わってしまった。では今の季節は何なんでしょう。
何なんでしょうの日々より少し前、雪が残っていたころの写真になりますが、国道406号を鬼無里(きなさ)方面から白馬村へ向かう途中、トンネルを抜けると視界がいきなり開ける絶景ポイントがあります。
山奥の峠道なので冬は通らないようにしてたんですが、今年は大丈夫そうなので行ってみました。
白馬村からは頭しか見えない鹿島槍ヶ岳(どちらの写真も左端の山)がここからだと全容を見せてくれます。凛々しい。その容姿は見てるこちらが緊張するほどに凛々しいです。
通行の際にはぜひご一望なさってください(写真 3・4)。
雪は少なしガイジンは多し。駅前ロータリーを混雑している時間帯に通ると、抜けるまでにハチを可愛がってくれるガイジン5組ぐらいと話すため英会話の練習にはなるんですが、今年も上達しませんでした。
雪が残ってるころ撮った新宿発の特急あずさと、(別の日の)あずさが到着直後の白馬駅前。空港の到着ロビーみたいだ(写真5・6)。
冬至から2ヵ月以上が過ぎた2月の末近く、窓から眺める沈む夕陽が真西に近づいてきました。もうじき春分ですから。
この日の太陽は、唐松岳と五竜岳の谷間に突き出た巨大な岩のように見える大黒岳の真裏に沈んでいきました。まるで大黒天に後光が射してるのように(写真 7)。
3月3日、朝からずーっと雨。しかし夜は大雪注意報が発令されました。やったぜ。
気温が低くないので降っても出来損ないの雪だろうけど、せめて15㎝ぐらい積もってくれないだろうか。
3月4日の朝、期待を込めてカーテンを開けたら、昨日の雨は雨のままでした。
確実に冬は終わった。







