月別アーカイブ: 2026年5月

日々是白馬村 part 73

ついに最先端技術が村でも利用可能になりました。JR大糸線にSuicaが導入されたんです。なので白馬駅でもSuicaが使えるようになったんですよ。スゴいでしょ。最先端ですから(写真 1)。

今どき都心部ではSuicaよりもApple Watchでピーッですよ……………なんて言ってはいけません。
JR東日本のSuica導入は2001年。2001年といえば21世紀元年なので、いよいよ村も21世紀っぽくなってきたってことです。
Suica以外にも2001年に東京から発せられた電波が25年を経てやっと届いたので、NHKでは連続テレビ小説の“ ちゅらさん ”が始まり、B’zの新曲も聴けるようになりました。
今度の曲は“ ultra soul ”っていうんですね。ラジオを聴きながら農作業してたおじちゃんも畑を耕しながらノリノリで口ずさんでました。
「ウルトラソーッ!」
って。ウソですけど。

なのにボクはSuicaを持ってません。移住してすぐに白馬駅ではSuicaが使えないことを知ったので捨ててしまいました。
捨ててからしばらくして思い出したんですけど、まだ2500円ぐらいチャージ金額が残ってたんでした。これは本当の話。
それと、ふざけたことばかり書いているので村から公共の仕事依頼は来ない。

水田鏡が美しいです。
里から見えるアルプス全体を映してくれるパノラマワイド田んぼがありまして、これがその全貌です(写真 2・3・4)。

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日々是白馬村 part 72

5月に入ると村は田植えに向けての代掻きが始まり、トラクターのエンジン音が方々から響いてきます。
名古屋にいたころは手伝うのがイヤでイヤで仕方なかった百姓ですが、こちらに来てからはカッコ良く見えてしまう。かと言って軽トラが欲しいのは百姓がやりたい訳ではないんですけど。
それで風がない朝、水が張られた田んぼは鏡のように残雪の北アルプスを映してくれるので、ゴールデンウイークが終わってからしばらくは逆さアルプスを求めて田んぼのあぜ道をさまようのが年中行事になってます。
太陽が昇るにつれ風が出てくるので、勝負は夜明けから9時ごろまででしょうか。吹かない日もありますけど。朝から吹いてる日もある。判らん、その日にならんと。
写真2枚目は白馬駅裏の田んぼで、毎年5月10日前後の完全快晴日に定点撮影しているお気に入りの逆さアルプスです。
それらはこのコーナーのpart 54に2024年と2025年の写真を並べて出しました。2025年はドカ雪のため残雪量が豊富でしたが、今年は2月以降の降雪が極端に少なかったので2年前の写真と区別がつかず、なのでモルゲンロートを狙って朝4時45分から待ち構えてました。この時期のモルゲンロートは薄い色にしか染まりませんけど。
5月10日、放射冷却により最低気温は0.9度。5月だというのに車のフロントガラスが凍ってたのにはまいった。
で、夜明けを迎えたんですがその時間帯はいつも空の色が白くボケてしまい、感動するような写真は撮れず。残念。
残雪の白馬三山を背にトラクターでの代掻き風景と、夜明けのモルゲンロートで微かなオレンジに染まる北アルプス白馬連峰(写真 1・2)。

一旦はアパートへと戻り、夜が明けきってから他の地区の田んぼへ偵察に出動。
瑞穂地区の田んぼはほぼ全面的に水が張られていたので地区全体が水田鏡になっていました。感激です。
去年までは“田んぼ鏡”とか“鏡田んぼ”と呼んでましたが、今年からは“水田鏡”にします。“スイデンカガミ”でも“スイデンキョウ”でもよろしいのですが、水田(ミズタ)さん家の鏡ちゃんではありません。ところでどこかの水田さん家に麻里ちゃんっているのだろうか。真理ちゃんや茉莉ちゃんでもいいけど。…………いいや、そんなこと。
蕨平(わらびだいら)地区にも美しい水田鏡があるんですが、まだ一枚だけしか水が入ってませんでした。
白馬三山を映す新緑まばゆい瑞穂地区の水田鏡と、全面水田鏡になるのが楽しみな蕨平地区の部分水田鏡(写真 3・4)。

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日々是白馬村 part 71

ハナモモ(後編)
白馬村へ来て最初の春、赤いハナモモはボケの花だと思ってました。ボケの花はもう少し濃い赤だし、花びらも梅とそっくりだから近くで見ればすぐに判るのに、ボクは勝手に白馬のボケは明るい。明るくボケてるんだ、偉いなぁーって誉めてました。けど、ハナモモでした。
ボケにも赤・白・ピンクが混じり合った“咲き分け”という種があって山あいの村ではよく見かけますが、白馬では圧倒的にハナモモが村を制圧してます。
春がすみのアルプスを背景にして映える赤いハナモモ(写真 1)。

これも赤だけでなく白やピンクもあるんですけど、ハナモモ種で竹ぼうきを逆さに立てたような姿のものがあり、テルテモモ(照手桃)だそうです。ほうき性照手桃とかほうきモモとも呼ばれていて、そっくりなんです、竹ぼうきに。
その竹ぼうきハナモモの枝がなんらかの理由で隣りの枝と絡み合い、絵画の額縁みたいになったのがこれです。毎年この額縁ハナモモが咲くのを楽しみにしていて、その年によって額縁のデザインが変わるので飽きません。はめ込まれた絵画は基本的に同じ景色だけど空の碧さや雲のにぎわいで雰囲気が変わり、この日の展示作品はこれでした(写真 2)。

本来はこのように竹ぼうきを逆さにした姿なんですよとのサンプルを探してたら、何ともツラそうなテルテモモがありました。実は昨年からその存在は知っていましたけど。
昨シーズンのドカ雪のせいで枝に積もった雪の重みに耐えられず全体が湾曲してしまったほうきモモです。
こうなる前の姿を知ってるだけに苦しさを感じてしまいますが、それでも力強く咲いてるその姿に心から祝福いたします(写真 3)。

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