日々是白馬村 part 68

今年もまた白馬村は宅地の値上がり率が全国1位ですって。相変わらずアホなことになってます。
少なくともこの6年間は地価が毎年20~30%のアップ率なので、昔から村で暮らしている人は固定資産税や相続税が急激に増えて苦しんでいるし、自宅を売却して村から出ていく人も増えているのだと村会議員さんが嘆いてました。
元々の地価が大したことないので毎年30%アップでも都会のような価格にはなりませんけど、実際の取り引き額は公示価格の数倍になってしまっているので手に負えない。
井戸端会議でおばちゃんに聞いた話では、自宅に突然見知らぬガイジンが訪ねてきて
「この家を売ってください。お金はたくさん用意しました」
と、目の前で開けたアタッシュケースには現金で1億円が入っていたそうです。
あんまり調子に乗ったことしてるとそのうちエラい目に遭うからな、バーローめが。
3月18日の朝刊第一面(写真 1)。

気分を取り直して春の話題を。
村は春になるとまずフキノトウと福寿草だらけになります。特にフキノトウはどこにでも顔を出しているからめずらしくもなく、だから誰も採らない。ほったらかしです。
蕎麦屋で出てくる天ぷらのフキノトウは問屋から仕入れてるのだろうか。それとも自分たちで採りに行ってるのか。そうだ、明日聞いてみよう。
実は今年に入ったころから近所の蕎麦屋さんが営業を終える3時になるとハチは大喜びでその店へ行き、おじちゃん(店主さん)が用意してくれるスペシャルランチを食べさせてもらうのが日課になってしまいました。
そのスペシャルランチがスゴいことになってまして……………

そのスペシャルランチは、前菜→メイン→デザート→追加で好きなおやつ、と特別コースで出してもらうもんだからハチはおじちゃんを専属シェフと思っていて、家ではご飯をあまり食べなくなってしまった。
しかもおじちゃんご夫妻とボクが同い年だと判明したため、ついつい甘えさせていただいてます。
ハチも「ぼく、外食の方が好き。だって美味しいんだもん」って顔してますし。
フキノトウと福寿草(写真 2・3)。

フキノトウと福寿草だらけになった後、3週間ほど次の花が咲かなくて色彩に乏しい春が続いていたんですが、4月に入るとそこら中がスイセンだらけになり、第2週目あたりからはコブシも咲き始めました。去年も同じようなことを書いてると思いますけど。
平成ノブシコブシもいたるところで咲いていて、スイセンとの共演があちこちで見られてます。水路沿いに咲くコブシとスイセン(写真 4)。

村にはコブシ広場があり咲き具合を確かめに行ったらまだ咲き始めたばかりでしたが、昨年まではなかった木製ベンチが設置されていて背もたれに“百名座”の刻印がありました。
ベンチは2台あり、1台は白馬三山の方向を、もう1台は五竜岳に向いています。
そうか、(日本)百名山を眺めるためのベンチだから百名座なのかと思いきやそうではないらしく、近くで暮らすおじちゃんによれば、白馬村にはゆっくりと北アルプスを眺めるベンチがないのだと。そこで有志たちが資金を募ってベンチを置こうということになり、どうせだったら百カ所を目ざそう活動の一環なのだそうです。だから百名座なんですね。
それでこのベンチはNo.3とNo.4らしく、超有名企業の社長からの寄付だとか。誰でも知ってる企業だったのにどこだったか忘れた。
ここがNo.3とNo.4ならどこかにNo.1とNo.2があるはず。どこだろう。探してみます。
白馬三山を向いているベンチに座ってみたらこんな景色でした。これで平成ノブシコブシが満開になれば気持ちいいでしょうね(写真 5・6・7)。

村では梅と桜がほぼ同時に咲き始めますが、桜は種類によって咲く時期が異なるので全種が一斉に咲き乱れるのは来週あたりになりそうで、なので最後は哀愁の一本梅にします。
野平(のだいら)の一本桜は超有名なんですが、大出(おおいで)の一本梅は誰もいません。小さな木だし。
昨年発見しました。けどそのときは花が散った後だったので11ヶ月待ちました。
大出にたたずむ“哀愁の一本梅”(写真 8)。