[骨の妙味 14]

今回は頭蓋骨マッサージ。
ストレスが多い現代においては頭蓋骨マッサージだけでも商売になるほどで、特に難しい技術は必要ありませんし、その効果たるや計り知れないものがあります。
ただし、注意する点もありまして………

整体教室では頭部のゆるめ方も状況に応じた方法をいくつかお伝えしておりますが、その知識と技術がなくても頭蓋骨マッサージだけである程度の効果を出せてしまいます。

頭蓋骨をマッサージすることで頭にのぼった血液が降りて、その血液が消化器系へまわればお腹がグルグルと鳴り出したり、トイレへ行きたくなったりもしますので、効果は感じやすいはずです。

マッサージ中に眠りに入れば、長年の疲労がたまった箇所がピクピク動きだしたり、冷え性の人は手足の指先にあたたかさを感じたりして面白いです。

マッサージをする箇所につきましては、目の疲れ、ストレスによる大脳の緊張、生命力の低下、興奮しっぱなしの脳など内容によって異なるため、整体教室ではその違いも学んでいただいていますが、簡単に云えば固くなっている箇所や、頭蓋骨の表面が波打ってる箇所をゆっくりと5本の指で揉んであげればよろしいです。

指が頭皮の表面を滑らないよう、頭蓋骨を少し押さえるようにしてゆっくりと揉むのがコツで、頭蓋骨も骨なのでコツなんですが、とにかく圧をかけてゆっくり揉むことが大切です。

偏頭痛、便秘、冷え性、目の疲れ、深い眠りができずに朝起きても疲れが残ったまま、頭の血が降りないことによる鼻血、頭の疲れによる腰痛………いろんな症状を改善してくれる可能性があります。

ただし、注意していただくことがあります。
本当にひどい状態の頭蓋骨は、ゆるむ段階で気持ち悪くなったり頭痛が出たりすることがあります。

放っておくと近々脳溢血とかで倒れるであろう状態の頭蓋骨は、部分的にゆるんだ状況下において吐き気や頭痛が出ると予想されますので、この人ヤバいかも、と感じた場合は触らないでください。
家族であってもその点は注意していただき、問題が出たらすぐに中止してください。

とはいえ、そのようなことは稀です。
注意を怠らなければ、とにかく気持ち良く身体がゆるんでくれるので、国民全員がやり合っこすれば、30数兆円の医療費も2割ぐらい減らせるかもしれない。

5月から始まる整体教室の5級コースは、これまでの4回→5回に増えましたので、頭蓋骨マッサージの時間も増やしてみましょう。