例えばの話ですよ。
古事記では諏訪湖を「州羽の海」と記しています。
山口県の旧国名「周防(すおう)」と長野県の「諏訪」は語源が同じだとの説もありますが、それはともかくとして現在は”スワ”と発音する「諏訪」の元は”スハ”だったようでして、音霊的には「命がある」「生きている」ことを表している言葉が地名になったのかも…………
スーッと吸って、ハーッと吐く。
吸うの”ス”と吐くの”ハ”でスハ。
「スハ」とは呼吸をしている状態を表した言霊ならば、命ある限り人も山の獣も諏訪湖の魚も”スハ”を繰り返します。
木々や草花も生きていれば”スハ”を続け、ひょっとして鉱物にさえも古代人は”スハ”を感じていたのかもしれません。「諏訪」の語源を古代朝鮮語とは切り離して考えたうえに例えばの話ですけども。