日々是白馬村 part 75

毎年のことながら6月になるとアルプスが姿を見せてくれなくなりました。
今年も6月の第2週以降は快晴が一度もありません。空は晴れていてもアルプスは雲の中。7月に入っても同じで、それが少なくとも8月末まで続きます。
早朝や夕暮れ時だけは雲が切れてくれる日もありますが、それでもこの程度が関の山。かろうじて姿を見せてくれた夕暮れ時の白馬三山(写真 1)。

6月20日でハチは17歳になりました。最近は前足にも負担がかかるのか散歩の距離がずいぶんと短くなり、今までのように遠くまで行けなくなってしまいました。
前足用のハーネスを改良して後ろ足に装着し、軽く持ち上げながら後ろ足がギリギリ地面に触る程度に一定の高さを維持してあげると前足だけで一日に4㎞でも5㎞でもスタスタと歩いていましたが、今は調子が良いときでさえ1㎞が限界です。
それに距離が短くなっただけでなく歩く速度もゆっくりになり、途中で何度も立ち止まってしまいます。もう歩きたくないのかと思いきやそうでもないらしいので、のんびり付き合っているうちボクにも新しい楽しみが見つかりました。
アルプスは雲の中なので視線を目の前2~3メートルあたりに移し、キョロキョロと周辺の草や木の葉っぱを気にしていると見つかるんです、可愛い昆虫たちが。虫が嫌いな人はごめんなさいね。今回は写真がいっぱい出てきます。

ぱっと見はコガネムシのようだけど触角が違っていて、これはハムシです。綺麗でしょ。次に見つけたら連れて帰ろうかと思ってます。家族に迎え入れたくて。
タマムシのような輝きのアカガネサルハムシ(写真 2)。

ボクがパクチーを食べられないのはこの子たちが原因です。田舎で育った人は必ずといっていいほど被害に遭ってるはず。
この子たちは危険を察すると強烈な臭いを噴射しやがって、それが手や服に付くとなかなか消えません。その臭いがまったくもってパクチーで、永遠にパクチーは食べられなさそうです。
その犯人(犯虫)はカメムシ。日本には800種類もいるんですって。
若かりしころ、名古屋のベトナム料理屋で初めて生春巻きを食べたとき、パクチーなんて知らないもんだからマジでカメムシが入っているのかと思いました。本当にムリです。絶対にムリ。
交尾中のヨツモンカメムシ(写真 3)。

地味だけどハート型の白紋が可愛いコアオハナムグリ。この子こそコガネムシやカナブンの仲間です。
仲間といっても実際この個体にコガネムシやカナブンの仲間や友達がいるのかは知りませんよ。生物学的な分類としてハナムグリはコガネムシやカナブンの仲間だという意味ですけど、そんなことみんな判ってます。はい、そうですね。
バラの花が大好きらしく、お尻近くのハートが可愛いコアオハナムグリ(写真 4)。

問題はこの子です。赤くて毒々しい蜘蛛でもいるのかと恐る恐る近づいたら、葉っぱに赤い花なのか実なのかが生えてました。
何ですか、これ?
葉っぱの中央あたりに花のようなものを咲かせるトウダイグサとは明らかに違う。これは野草ではなく樹木ですから。
同じもがあるはずなのでまわりの葉っぱも探してみたんですけど他には1枚だけしか見つからず、樹木全体でたった2枚しかないってことは何か特殊な状況下でこうなったんでしょうか。
樹木図鑑で調べたらハナイカダが一番近いけど葉っぱの形が違うような気もするのでよく判りません。
こうなった理由が判らないので専門家に解説してもらいたい謎の葉っぱ(写真 5)。

話は変わり、白馬村で撮影されたサントリー天然水のCMは全国放送みたいですね。あの山は白馬村なのではと整体教室の生徒さんから聞かれましたが正解です。
楽しそうに山道を走る小さな子供をお父さんが追いかけてるバージョンも、トラックがいろんな雪道を走り抜けてるバージョンも白馬村です。
トラックバージョンは白馬村だけでなく小谷(おたり)村も出てきますけど。たくさん出てくる場面で1カ所だけがどこの山道なのか判らず村人の間でも意見が別れてますが、他はすべて判明しました。
何年か前に天然水のCMで若い女性とお婆ちゃんが会話してるバージョンがありましたけどそれも撮影は白馬村でした。野平(のだいら)地区です。あのCMもよかった。
それで柄本佑さんがお父さん役の親子バージョンですが、撮影は岩岳スキー場(白馬岩岳マウンテンリゾート)の山頂からアルプス側へ下る坂道の途中なので、ゴンドラを降りたら空中ブランコ(ヤッホー!スウィング)を通り越した先になります。
ただし8月末までアルプスはほぼ毎日雲の中でしょうから、CMと同じ場所から同じ景色を眺めてみたいとお望みでしたら山の晴天率が高くなる秋になってからお越しください。
CMと同じ景色の写真を探したら冬に撮ったものしかありませんでした。これは山頂からなので、CMの撮影現場はどれだけか坂を下ったあたりになります(写真 6)。