日々是白馬村 part 20

白馬村にちゃんとした雪が降り、やっと白銀の世界になりました。
それと、山が10日ぶりぐらいに姿を見せてくれました。
あと、村がガイジンだらけになってます。
順番に話しますね。

降ったんですよ、ちゃんとした雪が。
ということはちゃんとしてない雪があるのかというと、あります。
天気予報などで“水分を多く含んだ重たい雪”と表現される雪のことです。
言いたいことは判りますけど、そもそも雪は元々が水分なのでその言い方にはちょっと違和感があり、固体になりきらないまま降ってきたか、あるいは地表に近づくにつれ液体に違い状態になったものがそれなので雪としては熟してないわけで、だからちゃんとしてない雪なんです。ちゃんとしてない雪はすぐ溶ける。
ところが冬至(22日)は最高気温もマイナス3.7度にしかならず真冬日だったり、24日は最低気温がマイナス9.8度まで冷え込んだりで、やっとこさちゃんとした雪が降りましてありがとうございます。

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日々是白馬村 part 19

12月16日(土)の早朝、白馬村内で住宅に土砂が流入する災害が発生しました。12月に入ると最低気温はマイナス3度±2度ぐらいの日が続いていたのに、あの朝はプラス10度もあって気持ち悪い暖かさでした。

普段は1日に1~2通しか来ないメールが災害発生後は毎日15通ほど届いてます。
ボクの身を案じてくださるメール、心配しているフリのメール、たくさんありがとうございました。
無事もなにも健太からメールが来るまで災害のことなど知らなくて、消防や警察車両のサイレンさえ聞こえてきませんでしたし、取り残された住人をヘリコプターで救出していたなんてことは翌日の新聞で知りました。

災害が発生したのはボクのアパートと同じ住所の白馬村北城なので心配して電話をしてくださった人もいましたが、北城ってめちゃくちゃ広いんです。
白馬村は神城(かみしろ)と北城(ほくじょう)に分かれていますが、そもそも白馬村自体の面積は東京だと八王子市とほとんど同じなんです。
23区で比較した場合、千代田区と港区と中央区と新宿区と渋谷区と目黒区と品川区と中野区と豊島区と文京区と荒川区と台東区と墨田区を全部合わせても白馬村の方が広いんです。
以上13区にはおそらく三百数十万人が暮らしているでしょうが、白馬村は8400人。
なのにどうして………………

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日々是白馬村 part 18

白馬村に雪が降りません。オープンしてるスキー場も中腹より下は積雪がゼロになりました。♪ゼーロー。

こちらへ来てから初めて松本へ行ってきました。白馬駅から松本へ行く電車は1日に11本しかないんですが、大町駅からだと本数が2倍になるので、信濃大町まで車で行って大町駅から大糸線に乗りました。大糸線に乗るのは40年ぶりぐらいです。

信濃大町から眺める北アルプスも雄大で、特に五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳が並んだ姿は見応えがあります。白馬村からもその三山は見えますが大町側からだとより迫力があり、尖ったピークはヒマラヤ山脈をも彷彿させるほどです(写真 1)。

写真は少し判りにくいですが、ピークが二つある中央の山が鹿島槍ヶ岳。右が五竜岳で左は爺ヶ岳。爺ヶ岳もピークが三つあるように見えますね。

白馬村の真正面にそびえる白馬三山(白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳)は見た目は山肌がなめらかで女性的な容姿ですけども、大町側から見る五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳の山容はとても荒々しく男性的で…………あっ、今はこういう表現をしてはダメなのか。どんどん不自由になってくる。

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日々是白馬村 part 17

オスプレイ
エンジンはずして
ディスプレイ

けど邪魔だ
すぐ持ち帰れ
その鉄クズを

はい、というわけで、どういうわけか知りませんが白馬村もやっと冬らしくなってまいりました。先週あたりから降ってたんですよ、雪は。けど日中は気温が上がるので降っては溶けて降っては溶けての繰り返しで、ちっとも冬っぽくなりませんでした。
ですが昨日(11月30日)には白馬五竜・八方尾根・栂池などのスキー場もオープンして、今朝(12月1日)は少しだけ冬の様相を呈してまいりました。待ちに待った冬の到来です。
この瞬間を、いやこの季節を待ち望んでいたんです。

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日々是白馬村 part 16

今日11月22日は2014年の白馬地震から9年になります。白馬村は震度5強、近隣の小谷(おたり)村や戸隠では震度6弱の揺れでした。
健太の誕生日なのでその都度あの日の地震を思い出しますが、今朝は素晴らしい夜明けのモーニングショーが見られました(写真 1)。

先日、平地でも10㎝ほど積もった雪は日中がまだ暖かいのですっかり溶けてしまい、一面の銀世界はもう少し先になりそうです。

昨日から2日続けての雲ひとつないモーニングショー、最低気温は昨日が氷点下3.9度、今日は氷点下2.5度でハチの散歩に出るころがその日の最低気温になるんですが、風がないのでちっとも寒さを感じません。
長く外に出ていると指先がかじかんでくるため手袋は必需品ですが、指先以外は本当に寒くないんです。
昔から不思議に思ってました。田舎の5度より都会の10度の方が絶対に寒いって。ことに仕事が終わってビル風にさらされながら地下鉄の駅へ向かうときの寒さといったら、晴れた日のスキー場の氷点下の方が暖かいです。

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日々是白馬村 part 15

健太が還暦祝いに水墨画(山水画)を描いて名古屋から持ってきてくれました。
中国の大連の大学にいたころから書道を習っていたのですが、日本へ帰ってからもけっこう有名な中国人の先生と縁になり手ほどきを受けていて、最近は水墨画も少しずつ描けるようになってきたみたいです。
白馬村を意識してなのか、梅とか竹とかウグイスとかトラではなく白馬三山っぽい山が描かれています(写真 1)。

川や橋の雰囲気から、ボクが大好きな大出の吊り橋の手前からアルプスを見上げた景色(写真 2)に似ていて、その雰囲気に似せて描いてくれたのかもしれません。

ありがとう。大切にします。

それで白馬村話題じゃないんですが、健太が鬼無里へおやきを買いに行きたいというので、せっかくならと戸隠まで行くことにしました。戸隠といっても神社で参拝するのではなく、仁王門屋さんへ蕎麦を食べに行くだけのことなんですが。一緒に戸隠へ行くのは20年ぶりぐらいでしょうか。

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日々是白馬村 part 14

11月に入りますます暖かさが増す今日このごろ。御多分に洩れず白馬村も壊れてしまったようです。
2日の夕方、小学生の龍太郎くんたちが東京から遊びに来てくれたので4日の夜まで白馬村満喫ツアーを企画していたんですが、3日の最高気温は24、2度。暑い。11月の白馬村だぞ。
還暦のジジイがまだ若かりしころ、9月も下旬になると暖房が必要な日もあったほどなのに、何ですか11月に半袖のTシャツでも暑いとは。

雲ひとつない快晴の3日、山が美しく朱に染まるモーニングショーを堪能した後、すぐに龍太郎くんたちは熱気球に乗ってお空の散歩(写真 1)へ。快晴で良かった。

そしてほとんど休む間もなく岩岳スキー場の山頂にある空中ブランコへ向かいました。
空中ブランコは超人気アトラクションなので、ゴンドラが動き始める前に岩岳スキー場へ行ったんですが、マジか。えーっ、ナニこれ?

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日々是白馬村 part 13

突然ですが、織田信長と聞いて何を思い浮かべますか?
ボクは昔から信長の“信”は信州の“信”であり信濃の“信”。信長の“長”は長野の“長”なので、織田信長と聞くと長野県へ行きたくなってました。以上。どうでもいい話ですけど。

さて、熊が出るんです、このあたりも頻繁に。
最近では村内放送で
「本日、朝8時45分ごろ、みそらの地区で熊が目撃されました。」
なんてのがよく流れています。ですから熊除けの鈴を買いました。
白馬村のホームセンターへ行ったんですがすべて売り切れでして、大町へ行けば大きなホームセンターがたくさんありますが、すぐに欲しかったので山屋の好日山荘へ。
ホームセンターだと500~1300円なのが専門店だと3000~7000円ぐらい。けど、安い鈴だとカランカランと乾いた音なんですが、さすが専門店。チリーンチリーンと音色も良く遠くまで響きそうだったので、音を止めることもできる優れものを買い求め、ハチのお散歩バッグに付けてます。
何しろ数十メートルしか離れてない栗の木にも熊の爪あとが残ってたりしていて、アパートの前の電柱にはこんな注意喚起が(写真 1)。

けど、晴れた朝はアルプスを舞台にした美しいアートショーが楽しみなので、チリーンチリーンと鈴を鳴らしながらハチと早朝から散歩しています。
先週もこんな姿を演出してくれました(写真 2~4)。

この間、わずか15分程度だったと思います。太陽側の雲の状況によって陽が当たるアルプスの色彩が刻一刻と変化しまして、これを毎日楽しみに生きています。

日々是白馬村 part 12

今日で還暦、続編。
今朝の気持ちいい秋晴れは陽が高くなっても雲がほとんど湧いてこず、午前中だけで3回もハチと散歩に出ました。
行く先々、どこからでもこの絶景です。景色に夢中だったのでハチはどこにも写ってませんでした。

お昼前、食料の買い出しにスーパーへ行ったんですが、行ったら行ったで駐車場からの景色もこの有り様。

もぅイヤになっちゃいます。ならないけど。
スマイル・アップの誕生を信濃の大自然も祝福しているんでしょうかね。めでたしめでたし。

日々是白馬村 part 11

ヒデキ、かんれきーっ!
昔々、たしかバーモントカレー?でこんなCMがありましたが、ヒデキじゃなくても還暦です。
スマイル・アップ誕生と共に迎えた10月17日還暦の朝は気持ちいい秋晴れになりました(写真 1)。

50代最後の昨日、白馬村じゃないんですけどお隣り小谷(おたり)村の栂池(つがいけ)自然園へ三十数年ぶりに行ってきました。
紅葉は終わりかけだよと聞いてはいたんですが、やっぱり遅かったです(写真 2)。

これではまったく冬の色彩で、自然園へ行くまでのゴンドラやロープウェイ直下の景色のほうが色付き鮮やかでした。
自然園へ着くと雲や霧が出ていましたが、ときおり陽が射すと紅葉の名残を垣間見せてくれ(写真 3)、けどこれが限界。
次に行くときは10月初旬にします。

それと、たくさんのお祝いメールや贈り物が届きまして、本当にありがとうございました。
中でも笑ってしまったのが、スーパーカミオカンデと、オンバシラに乗るボクと、白馬村を散歩中のハチがチロルチョコレートになっていまして、45個も入ってました。

ヒデキ、かんげきーっ、です。ヒデキじゃないけど。