「諏訪大社御柱祭り 上社宝殿遷座祭」

6年15日の上社宝殿遷座祭をもちまして、6年に1度の諏訪大社式年造営御柱大祭が終了しました。正式には”ミハシラ”であり、”オンバシラ”は通称ですので、式年造営ミハシラ大祭と読みます。
この行事、現在は宝殿のみを建て替えて遷座をしていますが、かつては宝殿以外にも建て替えてをおこなっていたようです。
実は式年造営御柱大祭は本来ですと宝殿の建て替えがメインの行事でして、ですから下社も里曳き前日の5月13日に宝殿遷座祭をおこなっています。
それで、妙な話なんですけどオンバシラの建て替えはそれに付随する神事なんですって。今となってはオンバシラ祭りに軒を貸して母屋を取られたみたいになってますけど。

宝殿遷座祭はメインの行事なのにオンバシラ祭りと比べて人の少ないこと少ないこと。関係者以外は20人ほどしか参加者がおらず、なので最前列で御神宝の移動を拝見することができました。
今回は新しく建てられた東宝殿へ各御神宝が西宝殿から移されるんですが、まずは鏡(これが真澄の鏡か?)、続いて諏訪特有の薙鎌(なぎがま)、それに鉾。最後には朱赤の布が掛けられた御輿が移されました。
御輿には御神体が納められているのでしょう、関係者も参加者も頭を下げるようにとのことでしたが、気になるのでこっそりとチラ見したらまわりの人は写真を撮ってました。あれれ。
というわけで、去年の夏から楽しませていただいた諏訪大社式年造営御柱大祭はこれにて終了です。

さて、お休みしていた諏訪の古代史解明に向けていよいよ再スタートですが、秋からは各神社の御柱祭りが始まりますし、来年5月には信濃国二之宮の小野神社・弥彦神社の御柱祭りもあり、小野神社・弥彦神社の祭りでは御柱の曳行に参加させていただきたいと氏子さんに伝えてありますので、まだまだ御柱祭りが続きます。
写真1:小野神社二之御柱。小野神社は赤松の御柱を建てます。来年の5月はボクもこれを曳きます。
写真2:小野神社に隣接する弥彦神社も見事な御柱が建っていまして、諏訪大社の御柱と比べても見劣りしません。これは弥彦神社二之御柱。

10月の諏訪バスツアーでは蓼科のホテルで「縄文の息吹き ~現代に蘇る縄文時代の感性と秩序~(仮題)」と題したトークショーと、「氏子の御柱」ライブがあります。今回の宝殿遷座祭で偶然にもお会いしましたので、10月に向けてちょっと打ち合わせしました。
写真3:縄文のお話を一緒にしてくださる地元の縄文研究家の篠原正司さん(左)、氏子の御柱を歌う葦木美咲さん(中央)、ボク。諏訪大社本宮一之御柱の前にて。

2016/ 6/15 16:47

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2016/ 6/15 16:51

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